1. トップページ
  2. シワ・たるみとりコスメ徹底研究
  3. ≫ブライトエイジを徹底研究してみました

ブライトエイジを徹底研究してみました

Pocket

ブライトエイジ10日間実感セット

日本で第4位(2016年度)の製薬会社・第一三共の子会社、第一三共ヘルスケアが開発したエイジングケア化粧品がブライトエイジです。
実は美白で有名なトラネキサム酸を開発したのは、第一三共なんです。
「製薬会社」発であることを全面に押し出しているところも、効きそうなイメージを出しています。
もちろん美白・シミも気になっていますが、シワやたるみへの効果はあるのでしょうか?

シワ・たるみとりコスメに必須!4つのポイント評価

コラーゲンを増やす 肌の水分量を増やす 抗酸化作用 浸透メカニズム
星3個 星4個 星2個 星3個

シワ・たるみとりコスメを選ぶときにはずせない4つのポイントとは?

簡単にまとめると、ブライトエイジはこんなコスメです

  • 第一三共ヘルスケアの化粧品で有名なのはトランシーノですが、2017年に通販限定化粧品として、40代以上をメインターゲットに発売されたのがブライトエイジ。
  • クレンジング→洗顔のあとは、化粧水+乳液状美容液の2ステップが基本。
  • トライアルセットに入っていないのは、乾燥がひどい人用の夜用クリーム、日焼け止め化粧下地のCCクリームの2品目。
  • 三重県伊勢市にある御木本製薬の子会社・ビーエス・ラボで製造、ライスフォースやアクポレスを扱う化粧品通販会社・アイム(買収して子会社化)が販売を担当している。

button_m_koushikisaito button_m_taiken

 

第一三共が開発した成分・トラネキサム酸はシワにも効果があるのでしょうか?

なつきサムネイル なつきです。
第一三共ヘルスケアのブライトエイジ、メディカルコスメ好きの私としては、製薬会社発ということで、見逃せません。

トラネキサム酸

トラネキサム酸の構造 出典:Wikipedia

トラネキサム酸。耳にすることも多い美白では有名な成分です。
トラネキサム酸配合の美白化粧品と言えば、2018年3月に発売された資生堂の薬用美白美容液(医薬部外品)『HAKU メラノフォーカスV』。
45g 10,800円(税込)と、けっこう高額な美容液ですが、売れてますよね〜。
でもトラネキサム酸って、第一三共が開発した成分なんです。
開発元が出している化粧品、期待したくなりますよね!

 

でもちょっと待ってください!

わたしたちが探しているのは、シワ・たるみに効く最強コスメです。
そりゃあ、シミも気になりますが、まずシワ・たるみに効くかどうかが最重要です!

 

トラネキサム酸は、シワ・たるみにも効くんでしょうか?

   

結論から言ってしまえば、トラネキサム酸にはシワの改善作用もあります。

   

知られていないけど、自覚症状のない微弱炎症が肌老化の原因です

「微弱炎症」って、聞いたことありますか?

「微弱炎症」は加齢やストレスによる酸化、紫外線による光老化、ホコリや花粉、摩擦など日常生活で起こる刺激など、ひとつではなく複合的な原因で起こります。
そして肌の内部で起きている微弱炎症には、自覚症状がありません。

微弱炎症のきっかけ

※ 年齢肌炎症 = 微弱炎症 です。

名前は「微弱」なんで大したことじゃないと思いがちなのですが、いつも慢性的に炎症が起こっていることによって、肌内部では炎症性物質というものが分泌されています。

この作用によって、メラニンの産生が促進されたり、ターンオーバーが乱れたり、肌のハリを作り出しているコラーゲンやエラスチンが分解されるというようなダメージが起こっているんです!

この炎症性物質のなかのひとつが、トリプターゼというたんぱく質を分解する酵素です。
トリプターゼは、紫外線によって増加したり活性化するのですが、コラーゲンやエラスチンの分解を促進、ターンオーバーを遅らせることもわかっています。

コラーゲンやエラスチンが減少すれば…?
そうです、シワができます。肌の弾力がなくなって、たるみます。

ターンオーバーが遅れて、角質が厚くなれば…?
肌のキメが乱れて、触ると潤いがなく、ザラザラして質感が悪くなります。

ということはこの炎症性物質・トリプターゼをブロックすれば、シワやたるみの予防や改善もできるということです。
 

トラネキサム酸は炎症性物質・トリプターゼをブロックする働きがあります

トラネキサム酸は、もともと人工的に合成されたアミノ酸で、1962年に日本人の研究者が止血剤として開発した、古くから使われている医薬品です。

トラネキサム酸とトリプターゼ

また炎症反応やアレルギーをおさえることができるので、湿疹やじん麻疹などの症状がある場合にも処方されています。
トラネキサム酸に肝斑の改善効果があることは、偶然発見されたそうです。

第一三共ヘルスケアは、トラネキサム酸はプロテアーゼをブロックして、皮膚の水分量が改善したり、コラーゲンを増加させてシワを改善させることができるという研究で、2016年に特許を出願しています。

 

ダーマエナジー事件を起こした第一三共ヘルスケアは安心安全なのか?

2013年12月5日、第一三共ヘルスケアは通販で展開する化粧品「ダーマエナジー」の販売を終了しました。
使用した顧客から腫れや発疹、かぶれなど肌トラブルが起きたとの問い合わせが相次いだためです。

原因と考えられるのは、配合していたビタミンAの一種「パルミチン酸レチノール」。
肌あれ、シワに効果があるレチノールは、やや刺激が強めなので、肌が弱い人は注意が必要なことでも知られています。
第一三共ヘルスケアはこれを高濃度で配合、さらに肌への浸透性が高まる乳化技術を使っていたことから、肌トラブルが増加した可能性があります。

製薬会社の実験室

ダーマエナジーを発売したときも、第一三共ヘルスケアは「医薬品によって培った技術で作った化粧品」として宣伝していました。
これには「薬を作っている企業だから安心してください、品質も高いですよ」というメッセージがこめられていると思いますし、実際に購入した方も「製薬会社の化粧品だから良いはず」と感じていたのではないでしょうか。

でも製薬会社であることと、化粧品の安全性はまったく関係ありません。
もともと薬品は効果を求めるものです。 副作用があっても、効果があれば容認される世界です。
だからもしかすると医薬品を作っているがために、化粧品にもかかわらず、安全性よりも効果を重視してしまい、その結果レチノールの高配合につながった可能性もあります。

その後親会社の第一三共は、ダーマエナジー問題でトラブルに気づくのが遅れたり対応に遅れが出たのは、コールセンター部門を外注していた安全管理体制に問題があったとして、2015年にコールセンター機能をもつ化粧品会社のアイム(高松市)を買収しました。
アイムの化粧品といえば、一番有名なのは『ライスフォース』です。
(アイムは、もともと通販会社・イマージュの化粧品部門だったので、コールセンターのノウハウをしっかりもっている会社です)

一般用医薬品売上上位20社

大衆薬(一般用医薬品)を販売している製薬会社は、本業の大衆薬以外に収益を広げようと、通販の化粧品事業に力を入れています。
表は、一般用医薬品の売上上位20位ですが、化粧品に参入している会社、多いですよね!

大正製薬の「ドクタープログラム」、武田コンシューマーヘルスケアの「グラフィエ」など、化粧品大手の主力商品よりも高めの価格帯で製品を展開していて、製薬企業間の競争も激しくなっています。

もちろん最強コスメを探しているわたしたちとしては、製薬会社ならではの医療用医薬品の部門との連携を深めた製品開発で、どんどん『老化』『エイジングケア』にアプローチしてほしい!と思います。

でも第一三共に限らず、医薬品基準だから「安心」「高品質」という過信はどうしても生まれがちなので、イメージだけではなく、自分に合うか合わないか使ってみてきちんと判断していきたいですね。

 

ブライトエイジを4つのポイントでチェックしてみると

それではシワ・たるみとりコスメに絶対欠かせない4つのポイントについて、ブライトエイジをチェックしていきましょう。

コラーゲンを増やす成分が入っている

リフトホワイト ローション・リフトホワイト パーフェクションに配合されているトラネキサム酸は、コラーゲンの分解を促進するトリプターゼをブロックする作用があります。
コラーゲン・トリペプチドFは、そのままコラーゲンとして働くことはありませんが、コラーゲン産生促進効果があると考えられています。

肌の水分量を増やす成分が入っている

角層内で水分を保持しているセラミドは、加齢で減ってしまいます。
現在ヒトの角質層から発見されている11種類のセラミドのうち、3種類が配合されています。
保湿機能とシワの深さを軽減する機能があり、加齢に伴う減少が激しいセラミド3(ステアロイルフィトスフィンゴシン)、皮膚の保湿力が強いセラミド2(N‒ステアロイルジヒドロスフィンゴシン)、正常な肌のターンオーバーを促すセラミド6Ⅱ(ヒドロキシステアリルフィトスフィンゴシン)を配合しています。

抗酸化作用がある成分が入っている

あまり抗酸化を重要視した処方とはいえません。リフトホワイト パーフェクションに配合されている天然ビタミンEには、高い抗酸化作用があります。

しっかり肌に浸透するメカニズムをもっている

製薬会社は、DDS(ドラッグデリバリーシステム)という必要な成分を必要な箇所に届ける技術は高いと考えられます。ナノフィーユミセルというナノサイズのミセル(界面活性剤が集合した構造体)が、保湿成分を包み込んだ状態で浸透する処方になっています。


まず、トラネキサム酸は、肝斑の治療や美白のイメージが強すぎて、シワやたるみに効果があるのか疑問だったよね。
正直線維芽細胞を元気にするとか、コラーゲンをつくるのに欠かせないとか、ダイレクトな感じではないけど、どうやらコラーゲンの分解をブロックできることはわかったわね。

実はわたしはレチノール大好きなので、ダーマエナジーも使ったことがあるのよ。とくにトラブルもなかったし、けっこう気に入って使っていたので、回収騒ぎはびっくりだった。
でもブライトエイジはその反省が生きているはずなので、安全性には最大限配慮しているだろうという逆の安心感はあるわね。

オススメの関連コンテンツ

ブライトエイジ10日間実感セットイメージ ブライトエイジを使ってみました
クレンジング→洗顔のあとは、化粧水、美容液の2ステップのシンプルケア。 「製薬会社の技術を結集!」「ハリ・美白・保湿 全てにアプローチ」という欲張りなキャッチコピーのエイジングケア・トライアルセットですが、2ステップでほんとに大丈夫なのでしょうか。使用前・使用後の肌数値も計測して、効果はどうだったのか、詳しくしつこくレポートしています。

もう失敗したくない!本気で探したシワ・たるみとりコスメランキング

香織となつきWアイコンシワ・たるみに効く最強コスメを徹底的に探せ!
シワ・たるみとりコスメを選ぶときに失敗しないためには、絶対に欠かせない4つのチェックポイントがあるんです。
さらに、チェックポイントをクリアーしたコスメについて2人で実際に使って徹底レビュー、その上でオススメできるコスメをランキングでご紹介しています。

わたしたちの記事に何か感じるものがありましたら、ぜひシェア・保存・ツッコミ♡をお願いします!

Pocket