角質は取っても大丈夫なの?ピーリングがゴワゴワ肌に効果的な理由。
ピーリングって、けっこう攻めのイメージあるよね。
ちょっとリスキーだけど、お肌を活性化させるみたいな感じ?
ピーリング化粧水とか、AHA入り石鹸っていうのもわりと見かけるけど、毎日使って良いものかとか迷ったりしない?
カサカサしそうとか、刺激強そうとかいうイメージ強いけど、皮膚科医の先生にお話しきくと、アンチエイジングには必須かなって思う。
でも、ゴワゴワした乾燥肌の解消に、ピーリングが良いっていうのはちょっと意外だったかも。
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目次
まず角層はいらないものではありません。
なつきです。
ピーリングって聞くと、攻めのお手入れっていう印象持ちませんか?
特に、ケミカルピーリングって聞くと、刺激強そう?という感じがするのは、わたしだけではないと思います。
改めてピーリングって?というところですが、肌の角層を軟化・溶解・剥離(これがピールですね)して、角層を刺激して、皮膚のターンオーバーを促進させるために行ないます。
うーん、やっぱりちょっとコワそう。
そして、ここで確認しておきます。
角層自体はいらないものではなく、とても大切なものです!
表皮の一番上に位置する角層は、核がなく死んだ角層細胞が15層ほど重なってできています。この死んだ細胞というのが、誤解を生みやすく、死んでいるならいらないんじゃない?と考える方もいるわけです。
ところが、細胞の中にはNMF(天然保湿因子)を含んでいるほか、レンガのように積み重なった細胞の間をセメントのように埋めている細胞間脂質が水分を保持しています。
… ってことは、結局角層ってとっちゃダメなんじゃないの?
特に乾燥肌の人だったら、水分キープしてくれてる角層とっちゃったら、カサカサでしょ!というもっともな疑問がわいてきて、当然なわけです。
ターンオーバーの遅れが角質肥厚を起こします。
ターンオーバーってよく聞く言葉ですよね。
でも、なんとなくわかっているようで、わかってない感じもあるので、どういうことなのか確認しておきますね。
ターンオーバーとは、表皮の一番下の基底層という部分で新しい細胞が生まれ、分裂しながら働きや形を変えて肌表面へと押し上げられていき、最終的には肌表面で角層を形成する角層細胞となって、やがて自然にはがれ落ちるサイクルのことをいいます。
で、この周期なのですが、10代では20日、30代では40日、40代では55日、50代では75日、平均では45日くらいと言われています。
年齢を重ねるにつれて、お肌の透明感がなくなってきて、厚ぼったくゴワゴワしてきた感じありませんか?
これがターンオーバーが遅れているシグナルです。
ターンオーバーがゆっくりになってくると、剥がれ落ちるべき角層細胞がお肌の表面に停滞しやすくなります。
この状態を、角質肥厚といいます。
角質が剥がれ落ちてくれず、どんどん角層細胞はたまっていくので、むしろその下の表皮は薄くたよりない状態になっていきます。
本来剥がれ落ちるべき角片(アカ)はもう水分を保持する力はありませんので、それが積み重なっていけば、お肌はただゴワゴワした乾燥した状態になっていきます。
また、そこで潤いを与えようと、必死に保湿ケアをするとどうなるでしょうか?
かえって、不要な角片が剥がれ落ちにくくなって、厚ぼったいくすんだ肌になっていきます。
かといって、保湿しなければ、乾燥から皮膚の内部を守るため、ますます角層細胞は積み重なろうとしてきます。
わー、じゃあどうしたらいいの?!
ということで、年齢とともにたまってしまいがちなゴワゴワした不要な角質を取り去って、乾燥しているお肌にきちんと保湿成分を行き渡らせる準備をするのが、ピーリングなわけです!
ピーリングするとコラーゲンも増加します。
ピーリングすると、ターンオーバーが高まって、メラニンの排泄も促進されるので、くすみも改善します。
また、古い角質といっしょに、角栓などの毛穴汚れもとれて、毛穴の開きも目立たなくなります。
また、それだけではなくて、表皮が活性化したというシグナルが真皮にも伝わるので、コラーゲンをつくり出す線維芽細胞が活性化して、結果としてコラーゲンが増えるのです。
ということは、シワ・たるみの改善にもつながるってことです!
古くなった角質を取り除いたときには、コスメの浸透力もアップしますので、コラーゲンをつくるのに欠かせないビタミンCをイオン導入したり、コラーゲンを増やす成分、たとえばレチノールを使ったりすれば、さらに効果が上がります。
これだったら、ピーリング、やるっきゃないでしょ(笑)
今回、皮膚科医の先生のお話しを聞いて、わたしも絶対ピーリング取り入れてみようと決めました。
ホームピーリングと医療機関のピーリングの違いは?
さて、こんなに効果のあるピーリングですが、医療機関のケミカルピーリングと、自分でできるホームピーリングがあります。
この違いはなんでしょうか?
一言で言えば、使われる薬剤の濃度が違うので、効く深さも違うということです。
医療機関で行なわれるケミカルピーリングの代表的な適用は、にきびやにきび跡、シミ、シワ治療です。
主に使われるのは、角層細胞の接着を弱める働きのあるグリコール酸、乳酸などのα-ヒドロキシ酸(AHA)と、角質を軟化・溶解させるサリチル酸です。
医療機関でのケミカルピーリングの場合、角層より深いところまで達する必要もあるために、薬剤の濃度はだいたい20?35%程度で、PH(数値が小さいほど酸性度が高い)も3.0以下です。
一方、自分でやるピーリング化粧品の場合には、かなり高い濃度のメディカルコスメでも8%程度、PHも3.0以上です。角層だけにしか作用しないようになっているので、ほとんど危険はないそうです。
でも、刺激はつきもののようで、それなりに、ちょっとピリピリっとするくらいでないと、あまり効果は期待できないようです。
ゴワゴワ肌にはどんなタイプのピーリング化粧品が効果的なの?
ピーリング化粧品にも、いろいろありますよね。
ドラッグストアでも、AHA配合の石けんって普通に見かけます。
あと、達成感があってやりたくなるのが、角質をこすってボロボロと落とすスクラブ、ゴマージュタイプ。拭き取るタイプっていうのもありますね。
結論から言いますと、どれもあまりおすすめできません。
石けんの場合、ピーリング効果が弱く、かつ脱脂力が強いものが多いそうです。また、お肌をこするのは、摩擦で痛める危険性があります。
また、塗りっぱなしの美容液タイプというのもありますが、これも濃度が低いので、あまり効果が期待できません。
ということで、選ぶなら塗った後に洗い流すジェルタイプやミルクタイプがおすすめです。
わたしたちが使ってみたシワ・たるみとりコスメの中で、スキンケアのステップに、ピーリングを取り入れているのが、エトヴォス バイタライジングラインです。
スキンピールジェルは、AHAが8%配合されている、かなり高濃度のピーリング化粧品です。
使ってみたところ、お肌はしっとりスベっとして、アゴや目のまわりのザラザラ、ゴソゴソがなくなりました。
アンチエイジング用のコスメラインの中に入っているので、前後のお手入れも効果的で、安心して使えて、ピーリング初心者にもおすすめです。
- 年齢を重ねるにつれて、ターンオーバーが乱れ、本来剥がれ落ちるべき角質が厚くなる「角質肥厚」が起こります。
- 角質が厚くなった皮膚は、水分を保持する機能が低下して、乾燥がひどくなります。
- 肥厚した角質をピーリングによって取り去ることによって、お肌の新陳代謝が良くなって、保湿ケアの効果が発揮しやすくなります。
- ピーリングすることによって、真皮も活性化して、コラーゲンの生成能力が高まり、結果シワ・たるみも改善します。
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