HＡＮＡオーガニック徹底研究

更新日：2018年04月04日

わたしは、妊娠前からけっこう食べ物には気を使ってきて、「有機」とか「オーガニック」という言葉には弱いタイプだと思います。
でも、コスメに関しては、どうもイメージ先行で、けっこう高いわりに効果がないような気がして、積極的に使う気になれませんでした。
ホリスティックビューティを提唱している開発者の林田七恵さんは、まさに同世代。
オーガニックコスメは、ただお肌に優しいだけなのか？シワ・たるみなんか、気にしない人が使うものなのか？徹底研究してみました。

シワ・たるみとりコスメに必須！４つのポイント評価

コラーゲンを増やす	肌の水分量を増やす	抗酸化作用	浸透メカニズム

シワ・たるみとりコスメを選ぶときにはずせない４つのポイントとは？

簡単にまとめちゃうと、ＨＡＮＡオーガニックはこんなコスメです

肌の老化原因を、「自律神経の乱れ」「酸化ダメージ」「常在菌バランスの乱れ」による自然治癒力の低下にあると考えている。
この３つの問題の解決策としているのが、それぞれ精油(エッセンシャルオイル)、植物の持つ抗酸化力、バイオエコリア(α-グルカンオリゴサッカリド)という成分。
製造元の株式会社ケアリングジャパンと株式会社ミロットは、いずれもフランスに本拠をおく世界最大のオーガニック製品認証団体・エコサート（ECOCERT）の工場認証を受けている。

オーガニックコスメは敏感肌に良いのでしょうか？（良さそうだけど…）
皮膚常在菌を増やすバイオエコリア配合の”育菌”コスメ
ＨＡＮＡオーガニックを４つのポイントでチェックしてみると

オーガニックコスメは敏感肌に良いのでしょうか？（良さそうだけど…）

香織です。
わたしは、母乳育児派なこともあって、妊娠前からけっこう食べ物には気をつかってきたつもりです。有機野菜はちょっと高いけど、力がある感じがしておいしいですし、ナチュラルハウスもＦ＆Ｆもナチュラルハーモニーも、行くとすごく楽しくて、大好きなんです♪

さて基本的に「オーガニック」という言葉に弱いわたしですが、コスメに関しては、どうもイメージ先行な気がして、あんまり積極的には試す気になったことがありませんでした。
でも、産後急に敏感肌になってしまったこともあって、やっぱりコスメもオーガニックだったら、刺激少なそうだし良いのかも?と思うようになりました。

そして、読者の方から、一番質問が多かったのが、ＨＡＮＡオーガニックなんです。

オーガニック＝植物由来、天然＝体に良い、害がない、
それ以外のもの＝化学物質＝(ホントは)体に良くない。… って、おおざっぱに思っていませんか？

これ、実はなんとな?くのわたしのイメージでした(笑)
それから、「オーガニック(有機)食品は体に良い」＝「オーガニックコスメも肌に良い(はず)」って思っている人も、きっとけっこういますよね？

でも、今回皮膚科医の先生に取材したところ、「敏感肌＝乾燥肌＝肌のバリア機能が低下している」のだから、アレルギーが出る可能性もある天然の植物成分を使うのは、かえって肌には刺激になるリスクが高いことがわかりました。

このお話しについては、ここでは書ききれませんので、また改めて記事にしますね。

知っておいてほしいのは、「オーガニック＝安心・安全」ではなく、むしろ逆に未知の成分、未知の効果に期待する「攻めコスメ」だということです。

だから、自分が敏感肌だと思っている人は、それを解決するためにオーガニックを使うよりも、
まず先に、もっと機能のはっきりしたコスメを使って、乾燥肌を解決してから使ったほうが「オーガニックの良さ＝未知の効果に期待できる」を楽しめると、わたしたちは思います。

皮膚常在菌を増やすバイオエコリア配合の”育菌”コスメ

「菌活」「育菌」なんていう言葉がありますが、今までは、主に腸について使われてきました。
発酵食品やきのこをたくさん食べると、善玉菌が増えるとか、腸まで生きて届く乳酸菌とか、いまや２０?４０代女性の７０％は菌活を意識しているそうですよ。
わたしも、塩麹つかったり、納豆、きのこ大好きですし、菌活派です。

皮膚っていうと、体の表面を覆っているものだけのイメージですが、ある解剖学の基礎の本に、『人体の構造を簡単に説明するなら、ちくわ』だと書いてありました。
どういうことかというと、人体には口から肛門にいたる一本の管（ちくわの穴）が通っています。そう考えると、皮膚も、食道や腸の粘膜も、身体の『表』になります。
そう聞くと、なるほどな?って思いますよね。考えてみたら、途切れることなく一枚の皮でつながっていますからね、全部。

つまり、目に見える皮膚も、腸の粘膜も、体の表面だからおなじということです。
だから、当然つながっている顔の皮膚にも、善玉菌と悪玉菌がいるといえば、よりわかりやすいのではないでしょうか。

表皮ブドウ球菌 Staphylococcus epidermidis　- Wikipedia より

生息している菌の種類は、顔の皮膚と腸では違いますが、皮膚常在菌のバランスを整えることで、肌を良い状態に保てるといわれています。
今どきは、顔の菌の状態を調べる検診「美肌菌ドック」や、「美肌菌」と呼ばれる常在菌＝表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)を増やす “育菌”コスメも登場しています。

「ブドウ球菌」っていうとなんだか不潔っぽいイメージですが、これは善玉！皮脂や汗を食べて、グリセリンや有機酸など、皮膚にとって有益な成分を生み出してくれるんです。

そして、実はその “育菌”コスメのひとつが、このＨＡＮＡオーガニックなんです。

　配合されているのが、フランスのバイオテクノロジー企業・ソラビア社(SOLABIA)で開発された新成分「バイオエコリア(BIOECOLIA)」、表示名はα-グルカンオリゴカッサリド、グルコオリゴ糖とも呼ばれています。
バイオエコリアは、表皮ブドウ球菌のエサになることで、菌の繁殖がさかんになって、結果として、悪玉菌の増殖を抑制します。
これによって、皮膚上の菌の生態系が、健全な状態で維持することができるというわけなんですね。
ちなみに、原料は、スクロース＝砂糖の主成分です。いかにも、良い菌のエサになりそうですよね。

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ＨＡＮＡオーガニックを４つのポイントでチェックしてみると

それでは、シワ・たるみとりコスメに絶対欠かせない４つのポイントについて、ＨＡＮＡオーガニックをチェックしていきましょう。

コラーゲンを増やす成分が入っている: 主成分である「ダマスクバラ花水」(ブルガリア産オーガニックローズウォーター)には、線維芽細胞がコラーゲンを生み出すときに欠かせないビタミンＣが多く含まれているといわれています。
また、ローズプラセンタ(バラの胎座）には、ヒト線維芽細胞でのコラーゲン合成促進能があることが確認されています。

肌の水分量を増やす成分が入っている: 保湿成分として加水分解ハトムギ種子エキス、キュウリ果実エキスなどの植物成分が配合されていますが、肌を保護する意味合いの強い成分主体で、積極的に水分量を増やすような処方にはなっていません。

抗酸化作用がある成分が入っている: ローズプラセンタの抗酸化力は、ビタミンＣより高く、フリーラジカルを取り除く力があるといわれています。
また、抗酸化作用のあるローズマリーエキス、ピルベリーエキス、コメ胚芽油なども配合されています。

しっかり肌に浸透するメカニズムをもっている: オーガニック化粧品は、基本的にはナノテクノロジーは安全性が確立されていないという立場をとっていることが多く、ＨＡＮＡオーガニックも例外ではありません。また、特にお肌にしっかり浸透させる処方、メカニズムは用いていません。

「しっとり、もっちり潤っている肌」は、甘やかし過ぎ、与え過ぎで、健康的な肌ではないというのが、ＨＡＮＡオーガニックの基本にある考え方なので、それをわかって使わないと、いつまでたっても、自分がイメージしている理想の肌には近づかないっていうことになっちゃうよね?。
サラサラしているのが良い状態という主張に納得できるかどうかで、満足度がまったく違ってくるコスメだね。

オーガニックだからやさしい、刺激がないという思い込みも、けっこう危ない。
実際に、お肌がわたしより丈夫なはずのなつきちゃんが、かゆみが出て、使い続けられなかったわけだしね。そこで、合わないのは、ケミカルコスメで自分の肌の力が弱っているからだという結論づけは、短絡的だと思うし。
「花精油」なんて聞くとすごくロマンチックな感じがするけど、自然界に存在する時より、ずっと濃縮されているわけで、感作作用(アレルギー反応)が起こる可能性もある。植物成分はわかっていないことも多いから、まずトライアルを使ってみるほうが良いわね。